不定期更新日記帳。
呟きが多いよ。完全腐向け。
見てからの苦情はお断り。
何かに嵌ってるか、疲れてるか、日記を書くのに飽きてるときは更新なし
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原作無視の蘇り設定。
第三話。
第三話。
「さて、とりあえずどこから話すか・・・」
澄み渡った青空の下。
暑い中でも涼しげな顔をして劉と呼ばれた少年は呟く。
「何を聞きたいか分からないし、質問してもらってそれに答えたら~?」
獏良君が、美味しそうなお弁当を食べながら、劉って少年・・・ああ、めんどくさいや。劉君でいいか。
劉君に提言する。
「そうだな。・・・で?何をききてぇんだ」
「えっと・・・君たちの関係は?」
どうして生き返ったのか。
もう一人の僕にそっくりな人物は誰なのか・・・。
気になる所は色々あったけど、まずは目の前の不可思議な光景の疑問を解消することにしてみた。
他の皆も気になってたみたいで、うんうんと頷いている。
目の前の不可思議な光景っていうのが・・・。
盗賊王ぽい人の膝枕で寝てるもう一人の僕に似た人と、それを当たり前の光景だといわんばかりにお弁当を食べている獏良君と、いつの間にかそのお弁当を分けてもらっているアテムだったりする。
って、僕もお腹すいてるのに、ずるいよアテム!
「あー・・・、兄貴と戯紅兄は恋人同士だ。後は見て分かるが俺様と了が双子だな」
僕達の視線で聞きたいことが分かったのか、簡潔に答える劉君。
ああ、やっぱり恋人なんだ・・・。
恋人ってより熟練夫婦みたいな感じだけど・・・。
「じゃあ、なんでアテムが蘇ったの?それに分裂?してるみたいだし・・・」
目先の疑問が解消できたので一番大きな疑問を杏が口にだした。
うん、僕も気になってたんだ。
もう一人の僕に外見は似てるけど、声も・・・多分性格もまったく違う戯紅っていう兄の事が。
僕の覚え間違いでなければ・・・彼にあったことあるはずだ。おそらく全員。
「蘇ったのは了の願いで・・・だ。器は気付いたみたいだなぁ。戯紅兄は、お前らが最初に出会った『もう一人の遊戯』だ。アテムが蘇ったのはオマケだな。」
「いや、蘇ったはおかしいぜ。俺は元々は存在していないんだ」
「存在してないってどういうことだい?」
「そのままだぜ。俺は戯紅から生み出された人格。分かりやすく言うなら闇マリクみたいなもんなんだ。『アテム』なのは戯紅の方だぜ」
劉君の言葉にアテムが修正をかける。
それに疑問を覚えた御伽君が聞き返して返って来た言葉は結構シリアス?ぽい内容なのに・・・。
アテムの両手に握られているシュークリームが話をすっごい軽く見せている。
「じゃあ、何故アテムもここに存在してるんだ?」
本田君の疑問はもっともだろう。
戯紅の人格だというなら、アテムは魂なんてもってなかったはずでは?
何故生き返っているのだろう。
「あ、僕がお願いしたの。兄さんには戯紅兄さんがいるし、僕には劉が戻ってくるけど遊戯君には誰もいないなぁーって。皆も戯紅兄さんよりアテム君のほうが馴染み深そうだったしね。」
お弁当を食べ終えて、お茶を啜っていた獏良君が答える。
「そのお願いしたっていうのは、誰にだよ。死人を生き返らせるなんて・・・」
『劉だ(よ)』
三人が同時に、劉を指す。
「は・・・?」
「どういうこと・・・?」
「俺様は・・・」
劉君にそんな力があるとは思えなくて首をかしげた僕達。
劉君はそれに答えようとしてくれたんだけど、予鈴のチャイムが声を掻き消した。
「ザンネンだったなぁ。時間切れだ」
「また気が向いたら説明するね」
「いつ気が向くかわからんがな」
そういって四人は屋上から姿を消しちゃった。
結局謎は謎を呼ぶで、殆ど疑問を解消することが出来なかった僕達は肩を落とした。
「ああ、やっぱり劉の料理はうまいな。久しぶりに食べれてよかったぜ」
アテムは一人、満足そうに頷いていたのだった・・・・。
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