◆ 蘇っちゃいました。＜どこまでも鈍い人＞

蘇り設定。

どこまでも遊戯視点。

「アテム君は私の事スキって言ってくれたもん！」
「私だっていってくれたわよ！」
「私だってー！！」

とある日。
何時ものように帰り支度していた僕とアテムに一人の女の子が話しかけてきた。
「ねぇ、アテム君。私達付き合い始めたんだから一緒にかえろ？」というかなり衝撃的な言葉を。
アテムは何がなんだか分かってない感じで「？」って首を傾げたが教室中にそれはそれはかなりの衝撃が走った。
一瞬しーんとなった教室内に、その女の子が勝ち誇った顔をしたが直ぐにクラス中の女子が立ちあがってその女子に詰め寄った。

そして、冒頭の言い争いに戻る・・・のだが。
言い争ってる女の子たちの横でおろおろしているアテムは、まったく状況が分かってないように見える。
普通だと、アテムは何股もかけていた酷い男・・・なんだけど。

「あーあ、わかってないねぇ皆」
ふぅ。と大げさに付かれたため息。
その主は勿論獏良君。
そんなに大きな声じゃなかったのに、教室内に響いた声は女の子達の言い争いを止めるのに大きな役割を果たした。
クラスメートの中では常識なのだ。
『獏良了はアテムの扱いに関してはプロフェッショナル』という事が。

「ねぇ、アテム。僕と劉の事スキ？」
「ああ、大好きだぜ」
「戯紅と盗一は？」
「勿論、大好きだ」
「海馬君と城之内君と遊戯君は？」
「大好きだぜ？」
「じゃあクラスメートの皆はスキ？」
「勿論だぜ！」
「・・・・・・だって。わかった？」

獏良君の問いに素直に答えるアテム。
その答えに僕を含めクラスメートは分かってしまった。
アテムの『好き』は友情から出てないのだと。
つまり、好きと告白されてても彼は告白だと思ってない。

＜なんて鈍いんだっ！＞

クラスメートの心の中は今までにないほどに一致した。

その後、「なんだか分からないが・・・騒ぎも収まったみたいだし、早く帰ってゲームしようぜ相棒！」
というアテムの言葉に、一緒に帰ろうといってきた女子も他の女子も意気消沈して帰宅するのだった・・・。

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と、いうことでニブニブアテム君話でした。
俺のDM王様像はこんな感じです。
相棒や他の人達がこの漫画好きだなぁ・・・とか言ってるのを聞いて、「好き」はそんな感じだと思ってる。
親愛や、友人は「大好き」になるらしい。
で、戯紅や盗一が平気で「愛してる」とか人前でいうので（そういうイメージ）恋人同士だと「愛してる」というものだと思い込んでるらしい。

アテムは、千年パズルが完成してから生まれたので闇マリクより実は年下。
普段、闇マリクより言動がオトナなのは、記憶を受け継いでるせい。
でも、理解してるかというとそうではない。

少々言動がゆっくりで、マイペースに見える時があるのは、記憶の中にある行動パターンからどれが一番適切が判断して行動しているから。
なので、突発的な出来事に大変弱い。メンタル面がお豆腐。
相手の遠まわしな気持ちにも気付かないし、自分の気持ちも気付けない子なのです。